ここではザリガニの飼い方を初めての人でもわかりやすく解説していきます。
この記事の内容をYouTubeでも解説しています。
わが家で飼っているザリガニも登場していますので、ぜひご覧になってください。
日本で一般的にザリガニと言えば、
の3種類があげられるでしょう。
アメリカザリガニは名前のとおり、アメリカのミシシッピ川流域が原産の外来種です。
非常にタフなザリガニで、劣悪な環境でも生きていけます。
このタフさがあいまって、日本では食害や在来種への脅威が問題となっていますね。
-環境省_何が問題なの? 水草、全部切る!?より引用-
アメリカザリガニが特定外来生物に指定されるかも?というニュースもあるようです。
生態系への影響が深刻な外来種のアメリカザリガニとアカミミガメ(ミドリガメ)について、環境省は法令で定める特定外来生物に指定し、野外で繁殖しないよう規制する方向で検討を始めた。
アメリカザリガニが特定外来生物に指定されると、川などに放したり販売に規制があったりといった制限が考えられます。
ただ個人が飼育することについては問題ないとのこと。
最後まで責任を持って飼いましょう。
この記事では、アメリカザリガニを中心に飼育方法について解説していきます。
ニホンザリガニは、その名の通り日本固有種のザリガニです。
比較的寒い地域に生息していて、北海道や東北地方の一部が有名な生息地ですね。
ニホンザリガニが生息するのは「北海道」「青森」「岩手」「秋田」の4つ。
ただアメリカザリガニなどの外来種によって住処を奪われているため、環境省の絶滅危惧U類(VU)に指定されているほど希少な存在になっています。
RL/RDB:環境省
その貴重さから、メルカリなどで高額取引されているニホンザリガニ。
個人で飼育するのは避けたほうが無難でしょうね。
ウチダザリガニは、アメリカザリガニと同様にアメリカ北西部原産の外来種です。
アメリカザリガニより大きく、体長15センチ以上になることも。
このウチダザリガニは既に特定外来生物に指定されているため、飼育や販売が禁止されています。
-リーフ/表より引用-
もし川などで捕獲したとしても、生きた状態で運ぶのもダメ。
くれぐれも飼育しないようにしてください。
これからザリガニを飼い始めようという人を対象に、飼育に必要なものをまとめてみました。
わが家の飼育環境もご紹介していきます。
ザリガニの飼育にあたって最低限必要なものは、以下の4つです。
それぞれ確認していきましょう。
最近はペットボトルを利用してザリガニ飼育するのも流行っているようですが、やはり飼育環境としては水槽がベストかなと思います。
といったメリットがありますからね。
ザリガニを飼育するときは必ず砂利を入れてあげましょう。
ザリガニは歩行するときに下がツルツルしていると、うまくバランスが取れずにストレスになってしまうのですね。
また平衡感覚を保つための平衡胞という器官があって、その平衡胞の中に砂を入れて平衡を知るという機能を維持しています。
脱皮の際に平衡胞が新たに作られるので、その中の入れる砂が必要なのですね。
このようにザリガニには欠かせない砂利や砂は、観賞魚用の物ならば何でも大丈夫です。
100円ショップでも販売されているので、試しに買ってみてください。
ザリガニに限らず、水生生物は酸素がないと生きていけません。
したがって必ずエアレーション機器を使うようにしましょう。
単純に空気を入れるだけなら、いわゆるブクブクと呼ばれるエアーポンプだけでも十分ですが、私はろ過機能がついている投げ込み式フィルターをオススメしています。
ザリガニは食べる量も多いので、水が汚れやすいです。
水が汚れていると雑菌が繁殖し、病気やニオイなどの原因となってしまいます。
ろ過フィルターを使うことでキレイな状態を維持しておきましょう。
もしろ過フィルターを使わない場合は、こまめに水替えをしてください。
一般的な水道水には、消毒のために塩素(カルキ)が含まれています。
人間が飲むぶんには問題ないレベルの塩素量ですが、水生生物には毒になってしまいます。
したがってザリガニを入れる水は必ずカルキ抜きをしてください。
悪環境に強いザリガニの場合はカルキ抜き不要という人もいますが、やはり健康的に長生きしてもらうには良い水を準備してあげたいですね。
カンタンにカルキ抜きできる薬剤が市販されていますので、ザリガニを水槽に入れる前に用意しておきましょう。
ザリガニを飼育する水槽の大きさは、できれば大きければ大きいほど良いです。
水量が多いほうが水温・水質が安定しますし、ザリガニが大きく成長してもストレスを感じません。
ただ家のスペースの都合もありますから、そんなに大きな水槽は置けないですよね。
したがって最低限のサイズとして、幅30センチの水槽があればOKでしょう。
ザリガニ一匹であれば十分なサイズです。
ザリガニは基本的に単独飼育をオススメしますが、もし2匹以上飼いたい場合は最低でも幅60センチの水槽を準備して、さらに個別の隠れ家を作ってあげる必要があります。
わが家のザリガニ水槽は、幅30センチのものを使っています。
小さかったころは余裕があったのですが、これくらい大きくなってくると狭い感じがしますね。
ザリガニを飼うキッカケは、近所の池などで捕まえてきたという人が多いのではないでしょうか?
実際に私がザリガニを飼うようになったのも、子どもを連れて東京都立川市の根川緑道に行ったのがキッカケでした。
ここは有名なザリガニ釣りスポットで、夏になるとザリガニ釣りを楽しむ子ども連れであふれています。
私たちもここで釣ってきたザリガニを飼うことにしました。
なんといっても子どもと一緒にザリガニ釣りをするのは楽しいし、無料で入手できるというメリットがあります。
ただ白ザリガニなど珍しい個体が欲しいのなら、野生では難しいかもしれません。
熱帯魚ショップなど専門店で購入するのが良いでしょう。
アメリカザリガニは雑食性なので、魚介類でも野菜でも口に入る物ならば大抵のものが食べられます。
その中でも好みはあるようで、うちのザリガニの場合、
などを喜んで食べています。
このようにザリガニの餌は、家にあるもので基本的にOKです。
ただ栄養バランスを考えて、市販のザリガニ餌と併用するのが良いでしょう。
市販の餌はビタミンやミネラルなどが含まれていて、バランスが良いですから。
ザリガニを釣りにいくと沢山の数が釣れるので、複数匹を飼いたいという人も多いのではないでしょうか?
かくいう私も、根川緑道で釣ってきたザリガニを二匹まとめて飼っていました。
大きな水槽なら問題なかったのですが、なにせ狭い30センチ水槽。
弱い個体がいじめられて、死んでしまいました。
ザリガニは縄張り意識が強いので、ある程度成長すると他のザリガニを攻撃してしまうのです。
このような経験を踏まえると、ザリガニはできるだけ単独飼育するのがオススメです。
ザリガニを飼っていると、一緒に金魚などを飼いたいと思うかもしれません。
しかし前段の通りザリガニは攻撃性が強いので、魚のヒレを挟んでしまうなどのトラブルが起きやすくなります。
あくまでもザリガニ一匹のみの飼育がオススメです。
また魚だけでなく、水草も引っこ抜いてしまうので避けたほうが無難でしょうね。
例外的に、カワニナやタニシなどの貝類は共存できます。
我が家でも実際に川で捕まえてきたカワニナを同居させていますが、問題なく生きています。