熱帯魚を飼いたいと思ったときに、まず頭に浮かぶ魚としては、
といった種類があげられるのではないでしょうか?
この中でも名前の通り美しい体色のネオンテトラは、とても人気の熱帯魚です。
私も勝っているこのネオンテトラは、飼育難易度が易しく丈夫なので、アクアリウム初心者におすすめできる生体です。
この記事ではネオンテトラの飼い方全般についてまとめてみました。
YouTubeでこの記事について、動画で解説しています。
あわせてご覧ください。
まずはネオンテトラについて知ろう!ということで、基本情報をまとめてみました。
ネオンテトラは成魚でも2〜3センチと小型な熱帯魚です。
小型魚ということは小さい水槽でも飼いやすいため、アクアリウム入門者にもピッタリですね。
ただネオンテトラは多数の生体を群泳させたくなる魚でもあります。
数十匹の多数のネオンテトラを飼育するには、60センチ以上の水槽が必要です。
ある程度の大きさの水槽のほうが失敗が少ないので、実は初心者ほど大きな水槽を買ったほうが良いという真実もあったり。
ネオンテトラは温和なので、他の小型魚との混泳に向いています。
逆に攻撃的な性格の魚にはいじめられてしまうので、混泳は避けておきましょう。
ネオンテトラは人気の熱帯魚ということもあり、改良種や仲間の種類が多く流通しています。
Sascha Biedermann - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=731888による
ネオンテトラの亜種でグリーンと名がついていますが、青色が強い個体。
おとなしい性格で、混泳もOKです。
ただ草食性が強く、水草を食べてしまうことがあります。
その可愛らしさから古くから親しまれていて、飼育も繁殖も容易な魚です。
価格も安いので、アクアリウム初心者向き。
ネオンテトラに似ていますが、体長4センチ程度と一回り大きくなる個体です。
ネオンテトラなど他の種との混泳が可能。
-ニューゴールデンネオンテトラ [熱帯魚] All Aboutより引用-
ネオンテトラの改良種だが、色味が薄く白っぽくなっている。
透明感があり美しい。
-ダイヤモンドネオンテトラ(4匹) | チャームより引用-
東南アジアで養殖されたネオンテトラの改良種。
ブルーのラインが消えて赤みが強いのが特徴ですね。
-プラチナカージナルテトラ他・今週も各種入荷しております。 | Aquarium TALL MANより引用-
体表に発光バクテリアが寄生しているため、メタリックに光る。
普通のカージナルテトラよりは希少な存在で、高価。
Soulkeeper - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=23480416による
頭部が赤く、尻尾が縞模様という特徴がハッキリした個体。
水草水槽に映える色なので、十匹単位で群泳させると美しいですよ。
-グリーンファイヤーテトラ 緑と赤の体色が水草水槽に映える熱帯魚 - 水草動画ブログより引用-
緑色からオレンジ色にグラデーションしている、美しい個体。
水質が悪化すると、発色が悪くなるので注意が必要です。
ここでは、
といったポイントでまとめています
ネオンテトラは小さいので、30センチ水槽でも十分に飼える。
ただし沢山の数を群泳させたり、水草レイアウトなどをしたい場合は60センチ水槽があると良いですね。
基本的に大きい水槽のほうが失敗が少ないです。
小型水槽の場合は、投げ込み式フィルターでOK。
60センチ以上であれば、上部フィルターか外掛けフィルターが良い。掃除や交換も簡単。
水温を一定に保つのに欠かせないアイテム。
ヒーターは約一年ほどで寿命を迎えるので、サーモスタットとヒーターを取り外せるタイプのものがオススメ。
真夏は高温になりすぎないように、ファンで冷やすなどの工夫が必要になることも。
必須アイテムではないが、ネオンテトラに光が反射して美しい。
水草を一緒にレイアウトするときは、水草が光合成するために必要。
水槽を立ち上げる前に、設置場所を慎重に決めましょう。
水槽そのものは大した重量はありませんが、砂利や水を入れると非常に重くなります。
したがって水槽を立ち上げる前に、設置場所をしっかり検討しておきましょう。
例えばわが家の60センチ水槽の場合、
ということで合計70キロ超の重さがあります。
成人男性一人分以上の重量を支えるわけですから、かなりしっかりした台の上に載せるのが安心です。
また水平が保たれていないと荷重が1か所にかかり、破損などのトラブルが起きる原因となります。
水準器などで水平かどうか確認するほうが望ましいでしょう。
加えて地震による揺れ対策もしておいたほうが無難でしょうね。
水槽の下にゴムマット等を敷くことをオススメします。
明るい窓際のほうがネオンテトラも喜ぶかな?と思うかもしれませんが、できれば水槽の設置場所は窓際を避けたほうが無難です。
太陽光が降りそそぐ窓際に水槽を置いておくと、
というデメリットがあるのですね。
とは言いながらも、わが家では窓際にネオンテトラの水槽を置いています。
狭いマンションでは、理想的なスペースを確保するのが難しいですよね。
ただ窓際といっても廊下側の日当たりが悪い場所なので、それほどコケが増えることもありません。
真夏でもそれほど温度が上がらないので、特別なケアも必要ありません。
あくまでも住宅事情にあわせて、ケースバイケースで判断してください
ネオンテトラを飼うための水槽の立ち上げ方法は、標準的なやり方でOKです。
上記の立ち上げ手順の中で特に注意したいのが、7.一週間ほど様子を見るというところですね。
水槽を立ち上げて水を入れた直後は、まだ環境が安定していません。
酸素やバクテリアなどの環境が不安定なままだと、ネオンテトラに負担がかかってしまいます。
焦る気持ちを抑えて、一週間くらいは様子を見るほうが良いでしょう。
ここからはネオンテトラの飼育方法についてまとめてみます。
ネオンテトラは熱帯魚としては最もポピュラーな存在なので、ほとんどのショップで販売されています。
熱帯魚専門店だけでなく、ホームセンターでも見かけますね。
香港で大量に養殖されていることもあり、価格も手ごろ。
成魚で一匹あたり100円前後です。
まとめて数十匹を買うと、割引してくれるショップもあります。
ネオンテトラは多数になると群泳してキレイなので、できれば数多くまとめ買いしたいですね。
水槽のサイズに合わせて数を決めると良いでしょう。
ネオンテトラに適した水温は25℃〜27℃くらい。
熱帯魚としては標準的な水温ですね。
真夏の水温上昇に気をつけましょう。
ネオンテトラが好む水質は、弱酸性〜中性。
熱帯魚の多くが好む水質ですね。
ただプラティやソードテールなど、弱アルカリ性を好む熱帯魚もいるので、混泳するときは注意が必要です。
ネオンテトラは人工飼料の食いつきが良く、熱帯魚用のエサならなんでも食べてくれます。
しかし口が非常に小さいので、小型魚用の細かい粒のものを与えてください。
ネオンテトラ用の飼料であれば、色揚げ効果が期待できます。
水質を維持するため、週に一回は水替えを行いましょう。
一気にたくさんの水を替えてしまうと水質の変化が激しくなってしまうので、一回あたり1/3程度の水量を替えるのが無難です。
ネオンテトラと一緒に飼える生体は、幅広いです。
ネオンテトラと同じ仲間のカラシン系の他に、
といった小型魚が混泳できます。
もちろんミナミヌマエビやオトシンクルスなどのコケ取り要員も、一緒に飼えますよ。
ネオンテトラと一緒に水草を植えている場合は、光合成のために光は欠かせません。
水槽用のLEDライトで照らしてあげましょう。
またネオンテトラ自身も、昼間は光を当てないと生活リズムが狂って体調を崩してしまいます。
ネオンテトラは基本的に丈夫な熱帯魚ですが、病気になることもあります。
ネオンテトラに代表的な病気としてあげられるのが、ネオン病。
ネオン病はネオンテトラやカージナルテトラ特有の病気で、以下のような症状が見られます。
初期症状として病魚の体表は、わずかに白化し、他の魚と離れて泳ぐようになります。さらに症状が進行すると、白化部位は拡大し出血班が認められるようになり、病魚は衰弱して死に至ります。
このような症状が見られたら、その個体を隔離して薬浴してあげましょう。
ネオン病の原因菌は金魚などにみられる尾腐れ病と同一なので、処置も尾腐れ病と同じようにすれば改善されます。
ただ病気を未然に防ぐことが一番大事なので、
といったケアは欠かさないようにしたいですね。
非常にポピュラーな熱帯魚であるネオンテトラですが、その繁殖は非常に難しいことで知られています。
1950年代に繁殖方法が確立されるまでは、アマゾン川で野生の個体を採取するしかなく、非常に希少な存在でした。
現在では香港で大規模な養殖が進んでいますが、日本で繁殖されるのが難しいことは変わりがないですね。
温度管理や稚魚の餌を確保するのが難しいというのが、その理由。
個人ではまず不可能なので、ショップで購入するほうが良いでしょう。
ご参考までに、日本のメーカーが繁殖に成功した例をリンクしておきます。
ここまでネオンテトラの飼い方について、駆け足で見てきました。
熱帯魚飼育の入門としてピッタリのネオンテトラですが、ポイントを押さえないと上手に飼えないですね。
特に水質管理はこまめにチェックするようにしてください。